Artist Series



K.Itsukashi / Tender Tone

Production Notes
"TENDER TONE" PRODUCTION NOTES #1


Keiji Itsukashi


アルバム制作にあたって
 今回のソロアルバムの制作にあたっては、「いかに今の自分を表現するか」という点に力をいれました。今までMYU-RECORDINGSの各アルバムで曲を発表してきましたが、どの曲もその時の自分のサウンド、音楽観を切り取ったライブ・サンプリングだと考えています。今回アルバムに収録されている新曲は、まさに今の自分のサウンドを切り取ったものといえるでしょう。また、過去に発表した曲のなかから、自分の音楽的指向、ベクトルを修正する転機となったものも数曲収録しています。それらの曲についても、当時のベクトルを踏まえつつ、今のベクトルも加味したものに全面的にプロダクションし直しました。
 サウンド・プロダクションの側からみると、今回はデジタル環境によるプロダクションが特徴といえるのではないかと思います。従来もハードディスク・レコーダ等による録音等を行っていましたが、今回はPCベースのハーディスクレコーディングを多用し、ほとんどの曲において最終ミックスダウンをPC上で行いました。最も活躍したのは、STEINBERG社のCubase VST、Syntrillium Software社のCoolEditPro等です。ハードディスク・レコーダのAKAI社製DR4dも活躍した一台です。アナログサウンドとしてのギター、デジタルベースのプロダクション、その融合も今回のテーマの一つです。(デジタル出力付きのギターがあれば完全デジタルプロセスも出来るのですが :-))
 今回のアルバムには2曲のヴォーカル曲を収録しています。いずれもWater Clockのヴォーカル、Koyoさんに歌っていただいています。今まではインストゥルメンタルを中心に書いてきましたが、Water Clockの1stアルバムに曲を提供して以来、自分の音楽表現における歌の比重が高くなってきたように思います。いずれは自分で歌えるようになるといいのですが :-)。
 今現在のプログレッシブ・サウンド、ライブ・サンプリングを楽しんでいた だければ幸いです。

Thanks to...
 MYU-RECORDINGSメンバのYoneyama氏、Yatsube氏、Water ClockのKoyoさん、この場を借りて感謝の意を述べたいと思います。皆さんのご援助がなければこのアルバムは完成しませんでした。ありがとうございます。
 また、近所の中華屋「ぽっぽ亭」さん、おいしい夜食をありがとう :-)。

98.9
Keiji Itsukashi

"TENDER TONE" PRODUCTION NOTES #1
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