featuring FLOATING SYNC, KEISHI YONAO, KOJI ORIHARA, MASAAKI YONEYAMA, REIKA, RIRIKO, WATER CLOCK (Koyo+Yoshihiro) + YATSUBE
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今回戴いたCubaseのプロジェクトを見て、あーこんな風に曲を作ってたんだなーと感慨深いものがありました。
…続きを読むあと、今回の作業をしながら、横浜で一緒にラーメンを食べたときにewiの話をしたことを思い出したりしました。 今となってはですが、もう少し色々話をしておきたかったですね。
YATSUBE
Water Clock の 1st Albumに収録されている曲を新録音しました。
…続きを読む作詞・作曲が嚴樫さんの楽曲で当時のオケも嚴樫さんが制作してくれました。自宅が近かったこともあり、音楽理論を教えていただいたり作業後に食事をしたり録音機材をお借りしたりしていました(1st Albumの多くの曲は嚴樫さんの機材(Akai DR4d)で録音されました)。
オリジナルは嚴樫さん独特のベースサウンドとギターが入っているのでオリジナルの雰囲気を残そうと思いつつも、嚴樫さんの手にかからないと独特のサウンドは出せず、最終的には今のWaterClockらしいサウンドと多重録音で仕上げました。コード進行も一部で積極的に変更し、成長した私たちからの恩返しという思いを込めました。
WATER CLOCK
かれこれ20年近く前に、何度も嚴樫さんのギターをサンプリングして曲を作っていました。ULTRA7やFRUITYなど、冗談のようなプロジェクトでしたが、この頃が一番楽しかった気がします。
…続きを読むそれまでフリーランスの仕事をしていたぼくは、その後サラリーマンになったりして環境が激変し、音楽との距離が開いてしまいましたが、よねさんから嚴樫さんの件を聞き、「なにかしなければ」と思って約15年ぶりに作った曲がこれです。昔のアナログシンセやミキサー、エフェクター類がまったく手元に残っていないので、すべてmac内で完結させざるを得ない状況でしたので、もう手探りでしたが、昔は毎日のように味わっていた「音をいじる楽しさ」を少し思い出せました。と同時に、これは「今後も楽しめ」という嚴樫さんからのメッセージなのかな、という気もしました。
音楽は素晴らしい。心を豊かにしてくれます。改めてそのことに気づかせてくれた嚴樫さん、どうもありがとう。
KOJI ORIHARA
嚴樫さんの曲は、Psychedelic Lodge路線ももちろんいいのですが、初期にはテクノやジャーマンエクスペリメンタルの影響が感じられる曲もいくつかあって、それらもとても好きです。
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皆様へ
2010年4月24日、Psychedelic Lodge…兄である嚴樫圭司(イツカシ・ケイジ)が1人遠い国へ旅立って早3年。 きっと新しい場所でギターを弾いているに違いないと思います。 …そう思えるまで時間がかかりましたが、少しでも前向きになれたのは、皆様からの心温かい沢山のメッセージやお言葉でした。 心より有難く感謝しております。
古くから聴いてくださっている方、これから聴いてくださる方、本人に代わり御礼を申し上げます。有り難うございます。 最後になりましたが、MYU-RECORDINGS 米山様、(株)TAB代表取締役 井上麗花様、与猶啓至様はじめ、スタッフの皆様には深く感謝し、心より御礼申し上げます。
2013年4月 岡本久美
制作にあたって
Psychedelic Lodgeこと嚴樫圭司氏の急逝から3年が経とうとしています。 あまりに突然のことでただただ驚くばかりでしたが、思い返してみると、残念でならないという気持ちは持ちつつも、何かしら新しい思いに至っていった時間だったと思います。 理解しつつ前に進もうというと大袈裟でしょうか。 形はどうあれともに歩いているんだと思えるようになりました。
そんな中、誰からともなく何かやりたいね、嚴樫さんの企画をやろうという声が上がってきました。 それぞれに同じ方向に向かっていたのでしょう。 あっという間の3年でしたが、必要な時間だったのかもしれません。
こうした経緯を経て、 Keiji Itsukashi - Psychedelic Lodgeの新譜が生まれました。 ゆかりのある音楽仲間がこれまでの楽曲をアレンジ・リミックスしたトリビュート盤です。 サイケデリックなギターテクノという特色とはまた違った参加メンバーそれぞれの特色が表れた曲集になっています。
2013年4月29日(祝)、東京流通センターにて開催される、音系・メディアミックス同人即売会「M3」にて頒布します。
「Psychedelic Lodge」え32b(第二展示場1階)
イベントについて詳しくは M3ホームページ をご覧ください。
2013年4月 MYU-RECORDINGS 米山
嚴樫圭司(イツカシ・ケイジ)
嚴樫 圭司(イツカシ・ケイジ)。1969年4月15日奈良県生まれ。本業はソフトウェアエンジニア。MYU-RECORDINGSでは、アーティストとして、また制作スタッフとしても活躍。
第1作「INDIVIDUAL」から、最新作「DISCOVERY」まで全てのオムニバスアルバムへ参加。また、1994年にはテクノユニット「ULTRA 7」を結成、1stアルバムではギタープレイヤー・プロデューサーとして中心的な役割を果たす。「WATER CLOCK」の1stアルバムでは「ひみつ色の地図」の楽曲提供、同曲の作詞及びプロデュースも務める。
1998年9月、プログレッシブでサイケデリックな独自の音世界を構築した、初のソロアルバム「TENDER TONE」をリリース。2000年12月にはボーカルにKOYO(WATER CLOCK)をフィーチャーしたミニアルバム「ICARUS」、2001年8月には2ndソロアルバム「TERRA FUTURISTA」をリリース。
2003年、自身のレーベル「PSYCHEDELIC LODGE」をスタート。PSYCHEDELIC LODGE名義で、2003年5月の1st CD「BLISS」を皮切りに7th CD「FLUKE」まで連続してリリース、精力的な音楽活動を続けていた。
2010年4月24日急逝。
自己紹介 (音楽歴紹介!?)
音楽に目覚めたのは高校時代、偶然耳にしたカシオペアのアルバムからでした。当時よく聴いていたのは、日本のバンドでは前出のカシオペア、浪花エキスプレス、プリズム、渡辺香津美あたり、海外ではリー・リトナー、チック・コリア、スタンリー・クラーク、パット・メセニー等々。いわゆるフュージョン小僧といった感じでしょうか。
次にハマったのがファンク。いわゆるオークランド系を聴いてました。特にスライ&ファミリーストーン、グラハム・セントラル・ステーションが好きで、ラリー・グラハムのベースには衝撃を受けました。その後ジェームス・ブラウンを経て、パーラメント一派、特にブーツィ・コリンズを中心に聴いていました。この頃は自分でもベースを弾きだした頃で、聴いていた音楽もやっぱりベースに特徴のあるアーティストが多いですね。また、ロックもこの頃から少し聴くようになりましたが、ジョー・サトリアーニ、スチューアト・ハムといったインスト系が多かったですね。
90年代に入ってハマったのが、イギリスで起こったACID JAZZブーム。70年代のジャズファンク再評価から始まったムーブメントですが、サウンドの指向がもろに重なったようで、以後しばらくは渋谷通いが続きました :-)。特にそのものずばりの名前をもつACID JAZZレーベルがお気に入りで、アナログ・CD共カタログナンバー順に揃えてました。アーティストでは、JTQ、BNH、コーデュロイ、マザーアース、サンダルス等々。また、ムーブメント自体がクラブ指向だったこともあり、このあたりからいわゆる打ち込み系のサウンドをよく聴くようになり、プレイヤーとしての指向も変わっていきました。
この頃MYU-RECORDINGSの母体であるMYU-NET上では、メンバがそれぞれ聴いたアルバムのレビューをしていましたが、ある時テクノ系をよく聴くメンバからSYSTEM7のアルバムを紹介されました。ギターとトランステクノの自然な融合にも驚きましたが、スティーブ・ヒレッジの叙情性あるサウンド、浮遊感漂うエフェクトワークに強く惹かれました。このあたりから、プログレッシブロックへの傾倒が始まりました。
今現在よく聴いているのは、マニュエル・ゲッチング、アシュ・ラ・テンペル、ゴング、メビウス、ピュルサー、コズミック・ジョーカー、キング・クリムゾン、等々。たくさんあって書ききれません。ジャーマン・エクスペリメンタル系は基本的に好きですね。あと、今まで聴いてきたジャズ・フュージョン、ソウル、 ファンクもあいかわらず好きで聴いてますね。この辺の「なんでもあり感覚」が今の自分のサウンドを作っているんじゃないかと思います。
1998年9月 KEIJI ITSUKASHI「TENDER TONE」プロダクションノートより